『涼宮ハルヒの消失』

2010年02月07日
(多分、読んだのは大分昔なので)原作に忠実に、非常に丁寧に作られていて見所満載の約3時間。原作を初めて読んだときに感じたあの強烈なカタルシスは、映像化されても失われていませんでした。なんか観ながら、この作品は「ライトノベル」というよりも「ジュブナイル」だよなぁという印象を抱きました。

キャラクター的には、とりあえず「消失長門」の可愛らしさといったらありませんでした。仕草とか表情がつくとこれほど魅力的になるとは思いませんでした。これは小説ではどうしても伝えきれない部分だと思います。初登場シーンでメガネを直したというか、髪をかきあげたときには、なんというか…、こみ上げるものがありました。あのシーンには相当な気合いが入っていたに違いありません。

映像は、背景はきれいだし、キャラクターも良く動きます。とはいえテレビ版がありえないくらい良くできてたのでそこまで「おぉー!」という感じではなかったでしょうか。ただ、音楽は素晴らしかったです。音響関係のスタッフロールが気合いはいってましたが、さもありなんという感じ。「憂鬱」ではマーラーでしたが、今回はサティをプッシュ。ジムノペティ?の何番かの、「何かが違う」感はすごく効果的だったような。

小説なりアニメなりで予習をしなければそもそも話が理解できないでしょうし、素人お断り感はありますが、良くできたアニメ作品です。原作好きの方は見に行って損はないかと思います。

2009年個人的ベストブック コミック編

2009年12月26日
2009年に読んで印象に残った本ベスト3のマンガ編


一位
Landreaall
おがきちか

某所で見かけて読み始め、見事にはまり込んでしまったファンタジー作品。二重の意味で王道(ファンタジーの世界観と作品のテーマの二つ)の物語。最初の1〜3巻は何となく印象が薄いのだけれども、巻が進むごとに面白くなり、最初の巻から巧みに伏線がしかれている事に気づいて何度も読み返してしまう。難点があるとすれば、絵柄がさらっとしていて人によっては読み取りにくい(らしい)ことと、普通の本屋になかなか置いていないこと…。一般的には知名度が高くないけど、面白過ぎて死にそうになるくらいなので、まるで自分だけの宝物のような気分。


Landreaall 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
(2003/03)
おがき ちか

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二位
乙嫁語り
森薫

中央アジアの遊牧民の一家にお嫁さんがやってきたよ!と言う作品。「エマ」面白いらしいけど巻数あるし、新しく始まったこの作品なら買いやすいと思って買ったら見事にハマり、「エマ」も大人買いしてしまった魔性の作品。とにかく緻密。綿密な取材に基づいてキャラクターから小道具に至るまで凝りに凝っていて、マンガ表現の一つの到達点なんじゃなかろうかと思う。ヒロインのアミルも大変魅力的。


乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
(2009/10/15)
森 薫

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三位
アニメがお仕事!
石田敦子

タイトル通りアニメを仕事にしてる人たち=アニメーターの青春物語。大分昔から買っていて、持ってはいたけど全部はそろえていなかったのを、今年思い切ってそろえたので今年のランク入り。とにかくアニメを見てる人間として、スタジオが集まる東京の方に脚を向けて寝られなくなるような作品です。アニメーターとは縁もゆかりもない人間ですが、迷い、苦しみ、ちょっとだけ救われ…、というサイクルの中で自分の覚悟を貫く主人公たちに、自分としてはプロフェッショナリズムのなんたるかを考えてしまいます。鬱展開で読み返すのに体力がいるけれど、本格的に落ち込んだら読んで元気をもらおうと思う作品。


アニメがお仕事! 1巻 (ヤングキングコミックス)アニメがお仕事! 1巻 (ヤングキングコミックス)
(2004/08/27)
石田 敦子

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2009年個人的ベストブック小説編

2009年12月26日
2009年に読んで印象に残った本ベスト3 小説編

一位
こころ
夏目漱石

言わずと知れた名作。漱石と言えば「我が輩は猫である」くらいしか読んだことがなく、どうせ小難しい時代錯誤なことが小難しい文体で書いてあるんでしょとか思っていましたが、自分の心の真芯をえぐられるかのような衝撃を受けた本。繊細すぎる自意識の葛藤を見事に描いた作品。この作品を読んだことでやっと自分の言葉で言える、「漱石は凄い」と。

こころ (新潮文庫)こころ (新潮文庫)
(1952/02)
夏目 漱石

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二位
レインツリーの国
有川浩

ベストオブラブストーリー2009。思い出の作品をきっかけにインターネット上で知り合った男女、ところが女性には秘密があって…という作品。作者別で見て結構読んでいますが、この人の本の中で今年一番良かった。コミュニケーションとしての恋愛を直球で取り扱った作品で、恋愛の基本は「相互理解」と「思いやり」なのだろうと思わされたり。主人公の男が精神的にイケメン過ぎて、王子様過ぎるだろうと思わなくもない。

レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)
(2009/06/27)
有川 浩

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三位
武士道セブンティーン
誉田哲也

ベストオブ青春小説2009。シックスティーン、エイティーン(未読)とあるシリーズの二作目。武士道とあるように、対照的な二人のヒロインが剣道を通じてぶつかり合うお話。得体の知れない相手と正面からぶつかり合うという青春の特権(大人だと小賢しくなり過ぎ、子どもでは成熟が足りない)を、剣道というこれまた相手の顔が見えにくい競技に託して上手に描いた作品。特に二作目の武士道セブンティーンは、一作目から続けて読むと、主人公二人がお互いを相補っていることが際だって非常に気持ちが良い。夏休みの練習後に、武道場からでて見上げた青空のような印象。


武士道セブンティーン武士道セブンティーン
(2008/07)
誉田 哲也

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2009年個人的ベストブック

2009年12月26日
読書メーターというサービスを使い始めたのが丁度去年の11/29なので、これから毎年読んだ本を11/30締めで記録してジャンル別ベストブック三冊を決めようかなと思います。ジャンルとしては一般書、小説、コミックの三つでいこうかと。エントリーを三つに分けてありますので一般書からどうぞ。

2009年に読んで印象に残った本ベスト3 一般書編

一位
すべてはモテるためである
二村ヒトシ

いろんなところで薦めまくって、自分でも若干ウザいんではないかと思う位の本。まぁそれくらい影響を受けたということで。読めばものの恋愛マニュアルなど枝葉末節に過ぎないということが分かります。とりあえず理論から入る頭でっかちなDT諸氏はみんなこの本読んだらいいよ(こんな具合)。ちなみに作者のトークがPodcast(文化系トークラジオLife)で聴けます。


すべてはモテるためである (ムックセレクト)すべてはモテるためである (ムックセレクト)
(1998/05/01)
二村 ヒトシ

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二位
この世で一番大事な「カネ」の話
西原理恵子


就活前に読んでおけば進路が変わっていたかも知れない本。お金の管理をしっかりしようと家計簿をつけ始めるきっかけになった。そして今も続けてる。「お金じゃない本当の豊かさなんて本当の貧しさ、貧困を知らない人間の綺麗事だ!」そして、「自分で働いてお金を稼ぐことは、生きることそのものだ。」という内容の本。一位の本は必要としないならしない方が良いと思うけど、こちらは子どもができたら必ず読ませたい本。


この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)
(2008/12/11)
西原 理恵子

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三位
経済学的思考のセンス
大竹文雄

真の実用書とはこのような本を言うのだという感じの本。タイトルの付け方、本文の文体、内容、すべての点に於いて新書の白眉。読めば明日からニュースを見る目が変わるかも。要は「どっちが得か?」と「ホントの所どうなの?」という考え方の重要性を説いた本。


経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)
(2005/12)
大竹 文雄

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11月に読んだ本

2009年12月02日
2009年11月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1517ページ

■男たちへ―フツウの男をフツウでない男にするための54章 (文春文庫)
「私の理想の男」について作者自身の偏見をひたすら語ってる本.結構「うまいこと言ってるなぁ,わが身を正さねば」ってのがあるけど,基本的には「利口ぶった女の書く,男性論なんぞは読まないこと」だと思う.そのあたりを自己言及してるところもこの本の良さかな.
読了日:11月16日 著者:塩野 七生
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3815178

■経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)
タイトルに偽りがなく、かつ社会やニュースを見る上で応用が効く考え方を学べる良書。身近な実例が多く挙げられていて読みやすい。
読了日:11月14日 著者:大竹 文雄
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3784586

■Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
「自分が何を使ってるのか」よく分かる良書。
読了日:11月07日 著者:津田 大介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3688656

■グローバリゼーションと人間の安全保障
グローバリゼーションという流れ自体は昔からあって、現状、科学、情報技術によって加速されているだけだというのは同感。一応今のところ、史上最も多くの人を「食べさせる」ことができたのが科学技術+資本主義だからそれが上手い事行くように運用するってのも同意。ただ、理性的なヒューマニズムが世界中の人みんなに普及しうるのかは、疑問だなぁ…。人間は偏見の生き物。
読了日:11月07日 著者:アマルティア セン,山脇 直司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3684895

■中年童貞 ―少子化時代の恋愛格差―
こんな風に自分の頭の中で理屈をこねて,学問や統計の言葉で世間を恨んでも,本質的には何も解決しないんだよな.他人事ではないけど,書いてあることにはあんまり共感できなかった.
読了日:11月04日 著者:渡部 伸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3651127

■傷なめクラブ
かなりの確率で質問に答えていない、だがそれがいい!この人は「キモチ悪くない」と思う(二村ヒトシ的な意味で)。姐御と呼ばせてください!
読了日:11月03日 著者:光浦 靖子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/3641421


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/


11月後半は忙しくなってきたのですが、前半は結構読めました。この中では「経済学的思考のセンス」が良書でした。「男たちへ」も面白かったです。12月はもっと厳しくなるのだろうけど、時間を見つけて読みたいところ。
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